参謀の教科書 を読みかけて思う事

体に叩き込まれた基礎訓練は大切じゃないかなとも思う。

例えば、小学二年生で習う掛け算の九九の暗唱。

次の年次の学習に大きく影響を与えていくため、ココで躓くと一生算数とか数学が嫌いになる。

そういう大きな意味を持った単元であることは多くの人に認知されていることだと思う。

例えば、自衛隊。

訓練の中に、反復的に行う訓練は、反射的に行動するためには絶対不可欠であると思う。

時に、個人の生死を分けることにつながるかもしれないし、その個人の行動の塊がマスを動かすものであるモノとも思う。

つまり、作戦を成功させるかどうかという結果に結びつく。

改めて、体に叩き込まれた反射的な行動する力が大切だということは、

今、大人になって、ゆっくり思考し、じっくりと判断を下せるゆとりがあるから、

また、そういう組織の立場にあるから、もしくは、組織とはかけ離れて、個人で時間をコントロールできる権限を与えられているからに過ぎない。

こういう号令を発したら、部下がどういう行動をとるかをしっかり把握して、令を発する。

それが、上官というものかもしれないし、そうでなければ困る。

でも、それも、令を発する上官自信が、反射的な訓練を積んだ経験があり、

号令に対する反応をしっかりと把握していればこその、号令であるのだろうと思う。

そういう意味では、新しい組織に入れば、どんなに偉い立場の人であっても、

命令を受ける側の立場に立って、

簡単に言えば、どういう号令がかかれば、どういう行動をしなければいけないのかということを学ぶことなく、

号令を発してはいけない。

ちゃんと、下積みをし、組織を知るべきである。

そんな気付きを受けた、2025年の正月です。

偉くなる予定は未だ、計画されてはいませんが。

もし、組織の中で、リーダーを任されるようになったときに、

掛け算の九九がもたらす効果、訓令ではなく、号令を発する上官としてのプレッシャーをリアルに想像できるように、

地位とか役職に胡坐をかくことなく、

最前線で働く人のことを考えた考え、判断、令を発することができるよう、

心構えと訓練を続けていきたい、と自分に言い聞かせます。

参謀の教科書 伊藤俊幸 著 を読みかけて思う事。