3月30日

春の選抜甲子園で、「サイン盗み疑惑」が浮上。クリーンなイメージの高校野球に水を差す事態となっている。
3月28日、星稜(石川)対習志野(千葉)戦において、試合終了後、星稜の林監督から習志野による「サイン盗み」があったと抗議を受けた。
「大会規則9」では、『走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する』と、サイン盗みを明確に禁止している。
また、仮に発覚した場合は『審判委員はタイムをかけ、当該選手と攻撃側ベンチに注意をし、止めさせる』と規定されているらしいのだが、ここに問題があるのではないだろうか。
罰則のないルールは守られるはずもなく、やはり、何らかのペナルティを設けて、悪意のあるプレー妨害を排除すべきことが必要だと思われる。

もし、サイン盗みが行われていたかどうかの判定が難しい場合には、いっそのこと、サイン盗みを合法化することで、サインの出し方などの工夫を凝らすことで回避できるフェアプレーを担保すべきだ。
注意を受けるだけでは回避動機としては小さく、もめ事を起こす原因になっているのが、大会規則であるのであるならば、改めないといけない。
また、そのような行為があった場合には、試合後ではなく、その場で抗議をするべきである。
大会そのもののルールの在り方に一石を投じたという意味では、星稜の林監督の抗議は意味があるが、事後に文句をつけたのでは、こちらに対してもフェアプレーとは言えない。
カッとなって、文句をつけてきたようにしかとられかねないからだ。

ワンプレーが、勝負を左右するような得点につながることもある。まずは、ルールの整備を。そのうえで、プレイヤーのモラルを高める教育をしていかなければ、
どうしても、穴をふさぎきることはできないのではないのだろうか。