3月27日

イスラエルのゴラン高原併合をアメリカが認めたことで世界が揺れています。
イスラエルの国の歴史を紐解いてみましょう。
この国の歴史を調べるにあたっては、かなり深いところまで教養がないと理解しえない内容であったため、
池上彰先生が要約された文章を参考にいたしました。(https://mananavi.com/エルサレムはどこの国のものか?池上彰が解説/)

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教がともに聖地として大切にしている場所が、イスラエルのエルサレムという場所です。
そして、三つの宗教の信者がそれぞれ、エルサレムの管理をめぐり争いを続けてきたといわています。
この聖地エルサレムをめぐり、キリスト教徒とイスラム教の対立がもたらした大きな事件が、キリスト教「十字軍」の行軍です。
しかしながら、イスラムの攻勢によりその支配を奪われてしまいます。
19世紀後半、それまで、迫害をされ続けてきたユダヤ人たちが力を結集します。
「シオニズム運動」の「シオン」とは、聖地エルサレムを意味し、ここにユダヤ人の国を再建しようとするものでした。
1914年、第一次世界大戦が勃発すると、イギリスは戦争を有利に進めるために「三枚舌外交」と呼ばれる密約を各国と結ぶことになる。
第2次世界大戦で多くのユダヤ人が虐殺されたこと受け、ユダヤ国家建国の思いが高まり、アラブ人との激しい闘争が起こります。
イギリスは、問題を解決するだけの力をなくしており、国連のパレスチナ分割決議を経て、エルサレムは、国連により永久信託統治されることになった。
1967年、ユダヤ人の建国したイスラエル国はエルサレムの全域を占領し、分割されない永遠の首都だと宣言しました。

今回のイスラエルのゴラン高原併合問題と合わせて、覚えて置きたいのが、アメリカ大使館のエルサレム移転問題。
トランプ大統領は、アメリカ大統領中間選挙に向けて、「福音派」と呼ばれる支持層へのアピールとして力強いメッセージが込められているようです。
日本政府の立場としては、国連や国際社会の理解を得られないアメリカの独自の判断による、イスラエルへの肩入れには慎重な姿勢を保っている。