実力以上の期待を自分に対して持っていると、上手くいかなかったときに受けるショックって大きいんじゃないかって思います。
大学卒業後、初めて入った会社も2年で退職し、次にやろうとしたことは、税理士国家試験に挑むということだった。
現状を知らないことと、今の自分の学力で立ち向かえることかどうかということについて正しい理解がなかった。
また、人より出遅れているので、挽回しないといけないという焦りと期待感もあり、
勉強がはかどらなかったにもかかわらず、結果に対して大きな期待を持っていたことは事実あったと思う。
実際、太刀打ちできないことを知ったときは、かなり凹みました。
白か黒かでしかわからないので、自分がどれだけ成果を出せたのかという検証ができなかったこともあり、
このまま何年かかるんだろうかと、かなり不安になりました。
自分が持っている期待が、もしかして裏切られることになるかもしれない。
ちゃんとそういう予防線を張れるようになってきたのは、歳をとっていろいろなことに挑戦し、
失敗をして、世の中そんなに都合がよく運ばないだろうということが、「経験」を持って理解できてきたことによる。
若いうちは、やはりこの経験値が少ないから、良いことを期待しすぎた傾向にあったような気がする。
こういう計画を立てれば、思ったように運ぶのではないだろうか。
そういう良い展望だけが頭の中を支配していたというか、
最悪、ダメだったときにどういう状態になるのかということがわかっていないので、
大きくこけたときに、かなりダメージが大きかったように思える。
上手くいった成功体験を得ることも大切だけれど、
コケたときに、どうなるのか。
このことを知っておくことは重要で、
また、何かを始めようとするとき、もしかしたら、最悪の結果に結びつく可能性もあるのではないかと、正しくイメージできることが重要で、
心の準備をして出発できる思考も大切になってくる。
もしダメだったら、どう切り返すか?
そういうゆとりがあるかないかで、メンタルも、パフォーマンスも変わってくる。
失敗して、大きな挫折感を感じることがトラウマになって再度出発できなくなるということは避けたいけれど、
一度、失敗してみて、上手くいかないときはどんな気持ちになるのかということを知っておくことも大切ではないだろうか?
なんてことを考えながら、今年の税理士試験について勉強しないとなぁなんて、甘っちょろいことを考えている。