4月13日

以前、明和に元号が決まった時に触れた万葉集。花といえば、中国においては「梅」を指し、日本では「桜」を指す。そんなお話をいたしました。
この4/9から、韓国を訪れました。ソウルにも、桜の花が咲き誇り、8分咲き9分咲きといったところでしょうか?
ところで、韓国において花とは何を指すのでしょうか?ムグンファと呼ばれる、夏に花をつけるハイビスカスや芙蓉などの花の一種で、日本では、むくげと呼ばれています。

今回の旅の目的の一つに、このムグンファの花に寄せる韓国人の思いを感じ取ることができたらいいなと思い、韓国の地を踏みました。
日本においては、桜の散り際の美しさを、死生観になぞらえて表現することがしばしば散見されますね。
残念ながら、飲食店で席を相席した青年にそれとなく尋ねてみましたが、納得するような回答は得られませんでした。

花は、女性の美しさを表現するのに万国共通の認識のようです。おそらく、韓国においてもそうだと思います。
食堂で働く女性たち、カフェやコンビニ、フライトアテンダント。様々な女性の力を借りて旅をしてきましたが、とても笑顔が素敵です。
つたない英語と、カタコトの韓国語を操りながら、決して不快な顔を見せないで、懸命に耳を傾けてくれる彼女たちは、
まさに、韓国の国花・ムグンファが象徴するやわらかい色を付けた美しい花にほかなりません。
私は、日本男児として、接していただいた韓国国民の心に何を焼き付けることができたでしょうか?
なんとも頼りない、腰の引けた小太りのおじさんじゃなかったことを祈るばかりです。(笑)