4月1日

「践祚(せんそ)」。ずいぶんと難しい言葉である。
新元号発表を前に、「即位」について調べていたところ、このキーワードに出くわした。
践祚とは、三種の神器を先帝から受け継ぐことを言い、即位とは、皇位についたことを天下に布告することを言うらしい。

そもそも、改元がなぜ行われるのかということを調べると、天変地異、大火、飢饉などがあった後に時代の安寧を祈念した仕切り直しなどがある一方で、
めずらしいものが発見された、めずらしい事が起こったなどで、改元をする風習があったようである。これを、「祥瑞(しょうずい)」と呼ぶらしい。

万葉集の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」から引用された「令和(れいわ)」が、新元号として採用されることとなった。
「梅花の歌三十二首あわせて序」に収められているという。万葉集は、日本に現存する最古の和歌集。天皇、貴族、下級官人、防人など様々な身分の人間が読んだ和歌の歌集である。
日本の国民すべてが、活躍する時代を象徴する元号として、期待を寄せる時代になる。