3月29日

イギリスの航空サービス調査会社、スカイトラックス(Skytrax)は、ロンドンで開催された「Passenger Terminal Expo」で世界の最も素晴らしい空港ランキングを発表した。
スカイトラックスは、世界の空港や航空会社の評価を行っており、客室乗務員、空港ラウンジ、機内エンターテイメント設備、機体メンテナンスなど、
評価の項目は多岐に渡り、独自の調査に加え、乗客から満足度調査等を行った上で、各国の国際空港や航空会社の評価を発表しているという。
「Passanger Terminal EXPO 2019」は、3/26~3/28までの間、ロンドンで開かれた乗降客のための空港の祭典で、物流備品や、空港無線システムなどの見本が出品されにぎわった。
シンガポールのチャンギ国際空港が7年連続で、一位に輝いている。チャンギ国際空港の口コミを調べてみると、その広大な施設の中に豊富に準備されたサービスが多くの人の心をつかんでいるように思える。
例えば、無料の映画視聴スペースや仮眠室まで備え、乗り継ぎ客むけに、無償のシンガポール観光を実施しているという。
そのほか、アジアとヨーロッパの空港がトップ15を占めるなど、ここでもアジアの国々の台頭が目立つ。
2位に東京国際空港、3位に韓国の仁川国際空港など、我々に身近な場所もランクインしている。

韓国の仁川国際空港には思い出がある。昨年の8月に韓国を訪れた際、同空港を利用したのだが、出国ゲートを超えた後の施設の広さにはとても驚いた。
久しぶりの海外旅行で、成田空港では第3ターミナルからLCCで旅だったのだが、人で溢れかえる割には、休憩できる場所、腰を掛ける場所などが少なくて、困った覚えがある。
その点、仁川国際空港は、ゆったり利用できる長椅子で搭乗を待つことができたし、喫茶や軽食を楽しむ店などが豊富にあった。
また、韓服を着た古の行列が空港内を行き来して、気軽に写真撮影に応じてくれるなど、iPhone にはいまでもその時の写真が残っている。

2020年東京オリンピック・パラリンピックを控えて、インバウンドの観光客の受け入れ態勢がどれだけ整うことであろうか。
空港だけではなく、関連するリムジンバスや電車、新幹線など地方へのアクセスを容易にするためには、やはり、外国語による情報がいかに手に入れやすいかにかかってくると思う。
英語は通用しないだろうと思われるような片田舎で、外国語の表記がなされていたり、ある意味ネガティブな期待を裏切るようなお出迎えをしたいものです。
私たち日本人が外国へ行って、困った体験が活かされて、お客様をお迎えするヒントになればいいのですが…。
日本を訪れることが夢だと言っていただけるような、受け入れ態勢を整えて、お客様に満足して帰っていただきたいものです。